プロローグ

魔人――それは、まれに現れる、魔物と心を通わせ己の意のままにそれを操る能力を持つ者。
ある者は魔人を恐れ、自分たちの生活から切り離そうと拒絶し、またある者は、
魔人の持つ大きな力を己の欲望を満たすための道具として利用することを考える。
そして、そのどちらもが、魔人への偏見と侮蔑を胸の内に秘めていた。
魔人への偏見が特に厳しい、王国領の片隅にある「リスティ村」
王国への侵略の野心を見せる「帝国」との国境に位置するその村には、孤児院がある。
そして、そこで暮らす住む少年「フォルト」もまた、魔人として迫害を受ける一人だった。
だが、彼はそれでも幸福であると信じている。なぜなら、自分を理解してくれる友人が二人もいるのだから。
未来に対する不安はあるが、それでも「エリシア」と「レグナ」の二人がいてくれれば、
どんな苦難も笑って乗り越えることができるだろうと。
しかし、彼は知る由もない。
その平和を脅かす靴音が、すぐそこまで迫っていることを……


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