はじまるまえに 

はじまるまえに


竹井 和馬
「あー、『トガビトノセンリツ』WEBスペシャルコンテンツ、第3回ぃー」

水無瀬 まい
「並びにぃいい!! にっびいろのおおおっばったふりゃあああああ!!!」

和馬
「うるせーなオイ! 唾が散ってるし!」

まい
「うるせーのはこっちだぁ! こっちは足掛け2年くらいぶりの登場でアドレナリン臨界突破してんだよぉお!! ギャルの唾くらいありがたくもらっとけ!!」

和馬
「やべーなコイツ」

まい
「と・も・か・く!! 『鈍色のバタフライ』WEBスペシャルコンテンツ、第4回!! 合同開催だぁああああい!! にゃはははははははは!!」

和馬
「つーか何なんだよこの組み合わせは。七緒より更にワケわかんねーよ」

まい
「しゃーないじゃんKAZMAX。人気投票の低い順に登場するってことらしいから」

和馬
「誰がKAZMAXだ。あー、そういうこと……つーわけで、『トガビト』5位、竹井和馬」

まい
「『鈍色』5位、水無瀬まいだよーん! 一番下っつっても、こっち9人そっち11人の上位なんだからまー喜ぶべきだよね? まいなんか下馬評じゃあ残念無念な結果が見えてただけに喜びもひとしおだよ」

和馬
「まーそーだな。俺も絶対入らねーと思ってたし」

まい
「あんた主人公だろーに!」

和馬
「そっちの主人公は落ちただろーが!!」

まい
「そーなんだよにゃー。残念なことに」

和馬
「つーか、いきなり来た奴は何が何だか分かんねーだろ。説明しろよ」

まい
「くっそー! こんな横柄なやつよりウチの大介のほうがずっとべんr……優しいのにっ」

まい
「まあいいや! 初めての人もいるだろーから、ここでざっくり趣旨を説明しとくね!」

まい
「これは、携帯電話向けアプリとして発売された新生ケムコアドベンチャー・シリーズ」

和馬
「ビッグネームをサクッと騙ってんじゃねえよ!」

まい
「だーもう茶々入れんなっつーの!! とにかく、ノベルアドベンチャーゲーム『鈍色のバタフライ』と、『トガビトノセンリツ』とゆーのが出てるんだよ! どっちもジャンルは『デスゲームもの』と呼ばれるやつで、閉鎖空間に拉致られた若人たちが殺し合いをさせられるとゆースリリングでテリファイングなサイコサスペンスもの!!」

和馬
「当事者が明るく宣伝すんなよ……」

まい
「へのへのもへじがうるさいけど流してね!! その2作品のご好評にお応えして、ケムコの鉄砲玉がノーギャラで書いてるオマケ的読み物コンテンツがWEBに公開されてるってわけ!! 今回はその、ひっさびさの更新なのさぁ!!」

和馬
「頑張ってますアピールがひでーが大体そんなだな。『鈍色』ではこれまで3回、『トガビト』ではこれまで2回、ウェブコンテンツをやってる」

まい
「まあ『鈍色』は2010年、『トガビト』は2011年の作品だからちょっと古いんだけどねー、2012年に入って、この2つがめでたくスマートフォン移植されたわけだよ!」

和馬
Android版『鈍色』はなんと明日(9月13日)発売らしーな」

まい
「そそ! で、めでたいっつーことで、久しぶりにWEBコンテンツ更新しよっかってなったわけだけども!」

和馬
「せっかくだから、片方しか知らないユーザに両方知ってもらって売上増やしたいっつーことになって、なら両方のキャラ出して座談会でもすりゃいいんじゃねってことになって……」

まい
「しかし総勢20人とか出してらんないから、事前に人気投票やって、上位5名ずつを選抜した、と。これは『トガビト』第3回に通知されてたことだねえ?」

和馬
「『鈍色』のスマートフォン版については新情報だぜ一応。つーか『トガビト』前回のときにはもう『鈍色』発売は決まってたってことか?」

まい
「そーゆーことさ! まあそっちと違ってウチらはケムコ&マジテック名義だからねえ、通知するタイミングとかには気を遣うわけさー」

和馬
「だろうな……ところでよ」

まい
「なんじゃらほい」

和馬
「……俺の背中のドアがそろそろぶち破られそうなんですけど!?」

まい
「全員出てきたらウルサイの分かってるから説明終わらすまで待とうっつったのはそっちだろー」

和馬
「だからもー解放していいだろっつーんだよ!? いいですよね!?」

まい
「まあ大体説明は終わったけどもさ」


(ばきっグシャッ!!)

鷺ノ宮 桜
「だーーー!! どんだけ待たせる気よ陰険番長!!(『鈍色』第4位)」

向島 七緒
「だから竹井先輩は先輩方に舐められるんですよ! 兵は拙速を尊ぶという言葉がですね!(『トガビト』第4位)」

ルナ・エカルラート・月島
「絵がないぶん発言量で目立とうとしてる疑惑……(『鈍色』第3位)」

城本 征史郎
「まあその手のケチな思惑があるのが和馬らしいという気もするが(『トガビト』第3位)」

鷹瀬 レイ
“っていうかなんで大介さんがいないんですか!? おかしいでしょ!? 大介さーーーん!!(『鈍色』第2位)”

西城 彩音
「やつの3倍以上の得票数で勝っといて恐ろしい女だにょう……(『トガビト』第2位)」




桐生 つばさ
「いやーレディーだらけで天国みたいな空間だったな! ラクガキ野郎とゴリラ女のいる場所に行くのが残念でならない!(『鈍色』第1位)」

雄ヶ原 蓮
「かかかか和馬先輩いいいい!! 申し訳ありません!! 向こうの方々のスタンピードをこれ以上押し留めうおおおおお!? 先輩がドアの下敷きにいいいい!!(『トガビト』第1位)」




まい
「……」

まい
「……うん、こりゃー確かにやかましいわー」

はじまるまえに 


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