みつかいのうち おおかみは
ときにひとをばっし さいなみ
かりたてる おそろしい せめてでもあった
おおかみのらんぼうに たえかねた ひとは
ほかのみつかいと はかって
きりたつゆうべに うたげをひらいた
ししをくらい さけも たくさんのんで
やがておおかみは ねむってしまう
そこを みなで てあしをくくり
よみのくにへと おおかみを
つきおとしてしまった
さとは いっそう さかえたが

きりたつゆうべに おおかみは よみがえり
おのれをあやめし ひとを なきにせんと
さとに まぎれこむという
かくして ゆうぎりたつとき
ひとは みつかいのかごをうけ
うたげして よみびとをえらぶ

よみいみのうたげが はじまったのだ


「からす」に守護されし
能里家の家紋

「さる」に守護されし
日口家の家紋

(住人の取材拒否により詳細不明)

「へび」に守護されし
三車家の家紋

「くも」に守護されし
回末家の家紋